昨日、大阪韓国領事館に行ってきました。

弊社では、帰化申請に必要な韓国戸籍類は大阪の韓国領事館に出向いて代理取得しています。

週に一度くらいは行き、毎回大量の戸籍を取得してきます。

昨日は、124通の家族関係証明書や除籍謄本を取ってきました。

金額にして13640円。

全てこの費用は弊社持ちで、帰化申請の料金に含まれています。

しかも、翻訳代も、枚数に関わらず帰化申請の料金に含まれています。

ご夫婦で計100通を超えるようなケースもありますので、料金的にはかなりお得なケースもあります。

弊社は韓国籍の方の帰化申請を大量に受注していますので、定額料金制という料金体系を維持できています。

さて、毎回領事館には長時間滞在しています。

領事館の窓口ウォッチャーとしては、時間的には私はNo.1だと思います。

だから、窓口での悲喜こもごもを毎度たくさん見てきました。

「自分の本籍地がわからず、わかりそうな親類に電話をかける人。」

「何を取ればいいのかわからず、すげなく帰っていく人。」

「領事館員の素っ気ない返事に怒り出す人。」

「前は簡単に取れたのにって、ごね出す人。」

まるで小劇場のごとく、様々な寸劇を楽しむことが出来ます。

昨日は、たまたま隣の窓口のご婦人が、終活の一環で帰化をするんだ、と職員に話してるのが聞こえました。

おそらくこういうことかと思います。

ご主人やご親類の相続の手続きの時に大変苦労したご経験をお待ちかと推察します。

そして、自分が死んだ時に、子や孫に迷惑をかけないように日本人になろうと思って帰化を志望されてると思われます。

同様のことは私のお客様からもよく聞きます。

しかし、残念なことに帰化をして日本人になっても相続手続きが楽になることはないんです。

日本人になれば相続の際に適用される法律は日本の法律になりますが、そのこと自体が、多くの方に取って有利になる割合はかなり低いと思われます。

では、なぜ日本人になっても相続が楽にならないか。

それは、韓国人のまま亡くなろうと、日本人になって亡くなろうと、韓国の戸籍一式は同様に必要になってくるからです。

相続の手続きとは、亡くなった方から相続人に財産や権利を引き継ぐ手続きです。

そして、その相続人が誰かを確定しないといけません。

相続人の確定をするのに、亡くなった方の身分関係(出生、婚姻、死亡、認知など)を網羅的に明らかにする必要があります。

それを証明するのが、日本、韓国ともに戸籍ということになります。

そして、帰化した日本人も、帰化する前の身分事項は日本の戸籍に載ってませんので、帰化前の身分事項を明らかにする韓国戸籍一式が必要となるわけです。

韓国戸籍一式といっても、領事館窓口に行って、「戸籍謄本ください」「はい、これです」って簡単に済む話ではありません。

韓国の戸籍制度は2008年をさかいに法律が変わっており、2008年以前と以後とで取るものが異なります。

また、2008年以前の除籍謄本は、1通で済むことは皆無で、編製年を確認しながら遡って何通も取る必要があります。

そして、除籍謄本は1通ごとに枚数が異なります。

2ページのものもあれば、20ページ以上のものもあります。

相続用の韓国戸籍一式を取るには、本籍地の情報が最低でも最小行政区画まで必要です。

また、請求人を誰にするかも問題です。

直系尊属・卑属しか原則請求者になれません。

また、請求人が帰化した日本人であれば、帰化事項が記載された戸籍から現在の戸籍までが必要です。

領事館によってはその戸籍の日本語訳が必要な場合もあります。

また、どの範囲の戸籍を取って、どの範囲を翻訳すべきかなど大変なことがたくさんあります。

専門家の手を借りないとにっちもさっちもいかないということが多いかと思います。

ちょっと長くなりましたが、、、

このように、帰化をして日本人になったからといって楽になるわけではなく、韓国戸籍一式を取り揃える苦労は必ず発生いたしますよってお話でした。